• 2024年3月21日

    【実際に見た経験に基づく】バイリンガルとモノリンガルの違い

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    オーストラリアで生まれ育った息子は、いわゆる「バイリンガル」に育ちました。バイリンガルとは「二つの言語を話すことができる人や、二つの言語を使用するもの」と定義されていて、その意味は広くて曖昧です。

    家庭では日本語で生活していますが、幼稚園年少から週2-3日で幼稚園に通い小学校、中高と現地校に通いました。

    【親が実感!】これがズバリ海外育ちの「バイリンガル」

    息子を育てて「バイリンガルだなぁ~」と思った時をここで述べたいと思います。

    バイリンガルはモノリンガルより娯楽の幅が2倍

    中学生になってから自分で好きな音楽を見つけて良く聞くようになりました。私たち日本人はよく聞く音楽や好きな曲を何度も聞いていると口ずさむように、日英バイリンガルは洋楽も簡単に歌詞を理解して口ずさむことができます。息子は邦楽洋楽どちらでもカラオケで楽しむことができるのです。

    日本のプロ野球は日本語でメジャーリーグは英語で観て楽しんでいるし、バラエティー番組や動画など日英どちらも楽しんで観ているので、娯楽の幅は2倍といえるでしょう。

    バイリンガルはモノリンガルより情報量が2倍

    毎朝我が家はニュース番組を流していますが、モノリンガルにとっては英語のニュースは画像とアナウンサーが話すことをじっくり聞いて理解できるレベルです。

    しかし、バイリンガルはテレビを集中して観てなくても何気なく耳に入ってくるニュースでも理解しているのです。

    朝はGoogle ニュースを日英どちらも読んでいるようで、新しい情報をよく教えてくれます。アメリカの大統領選の時も興味を持ってニュースを真剣に聞いていたりと世界情勢にも詳しくなります。

    学校で学んだことや日本語で読んだ本などを説明してくれるので、モノリンガルより2倍の情報量を得ることができているといえるでしょう。

    バイリンガルは人前で英語で話すことに抵抗がない

    これは、バイリンガルだから人前でもあまり緊張せずにスピーチができるようになるというわけではありません。

    人には緊張やストレスを感じた時、脳内のフィルターが働いて発話がうまくできなくなってしまいます。

    英語を第2言語としているモノリンガルにとってはこの緊張やストレスを大きく感じ人前で英語で話すことは難しい傾向になります。

    その点、バイリンガルは言語発話自体にストレスを感じることがないので、大きな緊張もないのでしょう。そして、大きく左右することは幼少期から人前で発話する機会を多く与えられていることです。

    オーストラリアでは幼稚園の時からニュースの時間が設けられてトピックにあったニュース、例えば自分の好きなおもちゃを紹介するなどです。小学校でもクラスの前でスピーチ大会が行われます。このように海外で英語を第2言語として育った子供はバイリンガルになり、かつ人前で英語で話すことに抵抗がなくなるのです。

    バイリンガルは文章のぎこちなさを感覚で感じる

    いまやAIが開発され進化をし続けています。モノリンガルにとってはとてもありがたく助かる存在です。特に英語を使って仕事をしている方、海外に住んでいるモノリンガルは翻訳機能など多く使っている方が多いのではないでしょうか。

    しかし、その翻訳機能もこちらが意図していることを100%うまく英語変換してくれるかというとそうでもありません。

    ニュアンスの使い分けはAIではまだまだ難しい反面、バイリンガル話者は大活躍です

    メッセージの返事など、誰に対してどう接しなければならないかで表現の仕方は変わります。

    仕事の目上の人や学校の先生、校長先生になど失礼のない文章やぎこちない文章はモノリンガルにとって時間のかかる作業になるのです