• 2024年3月15日

    【バイリンガル教育大成功!】オーストラリアで教育していてよかったこと

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    オーストラリアは安全で、日本との時差は1、2時間だけでしかも大都市から直行便も毎日運航しています。日本で学んだ英語力だけでは不十分で生活に慣れるまでは多少の苦労はありますが、子育てしていてオーストラリアで子供を教育させられたのはとてもいい選択だったと思っています。

    こんな方に読んでもらいたいページです

    • オーストラリアに興味があってこれからオーストラリアに来ようと思っている方
    • オーストラリアに来て永住しようか日本帰国かを迷っている方
    • オーストラリア教育事情に興味のある方


    オーストラリア教育のいい点

    子供をキンディー(幼稚園年長)から現地の学校に入れていて、日本で教育を受けた私にとって、オーストラリアの教育内容がよいと思った点を紹介します。
    もちろん、英語が話せるようにはなりますが、他にも素晴らしくて日本も見習ってほしい教育方法をご紹介いたします。

    スピーチ力が身につく

    オーストラリアの学校ではスピーチの時間があります。学校から話す内容のお題が与えられて、2週間に一度の頻度でクラスの前で発表します。キンディーの年齢から頻繁にあるため、人前で話すことが恥ずかしいとか緊張するなどは最初にあっても大きくなるとなくなるようです。また年に一度public speaking(スピーチコンテスト)があり、クラスから代表が選ばれ、大会に出られる大きなイベントもあります。

    実際に息子も生徒会候補で全校生徒の前でスピーチをしたり、野球チームのアシスタントコーチをしていて、大会最後にコーチとして何百人の前で即興で簡単なスピーチをしたりしても、あまり緊張しないと話しています。
    日本で育った私には考えられないスピーチ力あり、それはオーストラリアの教育の成果と思っています。

    自分の意見・考えを言えるようになる

    日本の授業ではなかなか自分の意見を聞かれることはなかったと思いますが、オーストラリアの学校では個人個人の意見や考えを重視しているように思います。何か新しいことを学んだ時に「see(何を見たか)」「think(何を思ったか)」「wonder(どう疑問に感じたか)」を生徒に聞いて書かせる授業がよくあります。正誤のある答えを求めるのではなく、自由に自分の意見を表現できる学習内容は素晴らしいと思います。また効果的な学習方法に、input(吸収)したものをoutput する(表に出す)ことが大事と言われています。この「see」「think」「wonder」の授業はまさに学習に効果的な方法とも言えるでしょう。

    人種を気にせずだれとでも接することができる

    日本は単一民族の国に対して、オーストラリアは移民国家です。世論調査によると2021年にはオーストラリア人口の27.6%が海外で生まれて年々増加傾向にあります。

    都市にいくほど移民の比率も高くなり、シドニーでもアジア、インド・ネパール、ヨーロッパなど世界各国の人種がいて、クラスのなかで息子1人が目立つということは全くありません。

    思春期に入ると自分のアイデンティティーに悩むということも言われていますが、友達も同じような第二世代だと自分の置かれている環境を不思議と思うことはあまりないようです。

    普段からいろいろな人種の友達を持つことで英語を話せるだけでなく人種にとらわれずに誰とでも抵抗なく接することができるようになります。バイリンガルはただ英語が話せる能力だけでなく、どんな人種とも抵抗なく接することができることが大切です。

    また、オーストラリアは前述したように年に一度の小学校のPublic Speakingがありますが、そのテーマはMulticultural Perspectives(多文化的視点)です。生徒みんなが多文化を考える機会があたえられます。3月21日はHarmony Dayで、それぞれの文化について学ぼうという日となっています。テーマカラーのオレンジの服やその国の衣装を着て登校して、その国を尊重し祝うことが重要な教育として指導されます。

    受験のプレッシャーがない


    オーストラリアはNSW州とVIC州にSelective High Schoolがあり、学力が高い生徒は小学6年生で受験をしますが、一般的には小学校を卒業すると自分の住んでいる地域の指定校(共学か、男子/女子高かを選択できる)に自動的に進学します。ですので、日本のような過度な中学・高校受験というものがありません。もしSelective High Schoolに受からなくても、high schoolによっては選抜クラスを設けて学力の高い生徒のクラスに入って学習できるというチャンスもあります。

    日本では「〇〇ちゃんは△△高校に受かった」とか「〇〇君は××大学を目指している」などを聞くと親もプレッシャーに感じ、子供にプレッシャーを与えてしまいがちですが、オーストラリアは子供のできる能力を成長させることが上手に思えます。

    8年生(中学2年生)から選択科目が選べて、9年生でもさらに選択科目が選べ若い時から自分に向いている科目は何か考える機会を与えてくれます。 大学も高校の成績の他に12年生で受けるHSC(NSW州の場合)という、自分で選んだ科目のテストを決められた日に他の学校の生徒と一斉に受けてその総合点ATARでどこのどの学部の大学に行けるかが決まります。最近ではEarly Entryシステムが導入し、12年生までに大学から内定をもらうこともできるので日本のような過度なプレッシャーを感じずに、自分の興味のある科目を学習することができます。

    言語サポートを学校で受けられる


    息子が通っていた小学校は2言語を話す生徒の割合は半数を超えているぐらいです。以下の表はシドニー近郊の地域で英語以外の言語背景をもつ生徒の割合です。半数以上の生徒が英語以外の言語を使っていることがわかります。このように多言語話者が多い学校にはEAL/D teacherという言語サポートの先生がいます。英語力に寄りますが、授業中に個別に英語強化の授業をしてくれたり、リーディングなどの教材を貸し出ししてくれたりします。もし、学校から十分にサポートをしてもらえていないと感じたら担任の先生、EAL/DやLearning Supportの先生に相談してみてはいかがでしょうか。


    Sydney 83% Chatswood 92%
    Newtown 23% Hornsby 79%
    Strathfield 91% Castle Hill 82%
    Parramatta 80% Blacktown 83%
    Randwick 48% Hurstville 97%
    myschool.edu.au 2023データより


    学校情報リンク:https://www.myschool.edu.au/

    EAL/Dリンク:https://educationstandards.nsw.edu.au/wps/portal/nesa/k-10/diversity-in-learning/english-as-an-additional-language-support