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2023年11月20日
【小児皮膚科専門医の指導方法】子供のアトピー対応と保湿スキンケア3選
子供のアトピー性皮膚炎は、かゆみや乾燥、赤みなどが繰り返し現れ、見ている親としてはとても心配でつらいものです。特に乳幼児や小さな子供の場合、肌のバリア機能が未発達なため、アトピーの症状が長引くことがあります。アトピーは一度発症すると生活全体に影響を与えることも多く、適切なスキンケアが非常に重要です。しかし、どんなスキンケアを選べばよいのか、日常生活の中でどのように対処していけばよいのか迷うこともあります。
ここでは、小児皮膚科専門医の指導を基に、アトピーの症状を改善し、日々のケアに役立つ保湿方法を3つご紹介します。アトピー性皮膚炎の治療は、薬の使用だけでなく、毎日のスキンケアが大きな役割を果たします。保湿は肌のバリア機能をサポートし、炎症やかゆみを抑えるために欠かせない要素です。特に子供のデリケートな肌には、適切な保湿剤を使うことだったり、毎日の生活を少し見つめなおすことが必要です。
この記事では、専門医の視点から、効果的な保湿スキンケアのポイントを詳しく解説し、アトピーの症状を少しでも和らげる方法を提案します。どんなスキンケアが子供のアトピーに最も適しているのか、具体的な対策を取り入れて、毎日少しずつ症状を改善していきましょう。
オーストラリアでアトピー対策方法
小児皮膚科の先生はアジア人はオーストラリアでアトピー症状が出やすい傾向だと話していました。私も夫も花粉症のアレルギー症状はありませんでしたが、息子はアトピー、喘息、花粉症のアレルギーを持っています。長く付き合っていくには対策が必要です。小児皮膚科のアドバイスをまとめてお伝えしたいと思います。
子供のアトピーがひどい時にどうすればいいの?
アトピーの子供が痒そうに、痛そうにしている姿はかわいそうですよね。早く治してあげたいと思いますよね。かかりつけ医(GP)に行ってもなかなか治らないとか、症状がひどくなるとか、経口ステロイドのPrednisolone又はPredonineを処方されたらどうすればいいの?って誰もが不安になります。
近くの皮膚科医に紹介状を書いてもらって、電話で予約してもすぐに見てもらえないし、英語も心配だし、診察代もかかるし負担が大きいですね。そんな時はHospitalのEmergencyに行きましょう。
オーストラリア在住でMedicareを持っていれば、Public Hospital(公立病院)ならただで診療を受けられます。通訳サービスも無料で提供していますので、英語に不安な方は受付の時に通訳をお願いすることもできます。大抵大きな病院なら小児皮膚科医がいますので、なかなか治らない場合は病院の救急にまず行っての小児専門医に診てもらいましょう。
大きな病院(Hospital)では、まず診察してもらえるのが大抵registrarですが、他の医者たちの判断で診断されて、処方箋が出されます。1人で判断されるGPより確実でしっかり治すことができます。一度専門医に診てもらえれば患者の記録は病院に残るので仮に一度症状が治まっても、再燃したときにまた専門医にかかりやすいという利点もあります。
アトピーがひどい時に気を付けなければいけないこと
小児皮膚科医が指導するアトピーがひどい時に気を付けなければならないことです。
- 日焼け止めクリームを塗る
- シャワーは熱すぎない温度で2分
- シャワーの後は必ず保湿
シャワー時間の2分というのはなかなか難しいですが、それだけ水を浴びると体の油分が出てしまうということです。
日焼け止めクリームを使うこともオーストラリアでは日差しが強く皮膚がん予防のためにも小さいころから教えていかなければならないことですが、朝忙しい時でも忘れずに塗る習慣が必要です
アジア人は皮膚に強いというイメージがあり、確かに欧米人に比べて皮膚が厚くできているので皮膚がんにはなりにくい傾向にありますが、アトピー患者はオーストラリアではアジア人の方が割合が多いということが分かっています。
夏より冬の方がアトピー症状が強くなります。特に風の強い時や乾燥しているときは学校から帰ってきて、水で軽く汚れを落としてから保湿しましょう。
小児皮膚科医がおすすめするスキンケア3選
では保湿剤や日焼け止めクリームはスーパーやドラッグストアで無数に売られていますが、何がいいのでしょうか。
小児皮膚科医がおすすめするスキンケアを紹介します。
ボディーソープにはQV Intensive Cleanserがおすすめです。洗顔フォームも全てやめてこのボディーソープで顔体全身に使用しています
保湿クリームにはEgo QV Dermcare Eczema Daily Creamがおすすめです。保湿成分のセラミドが入っているので親子で顔体全身保湿に役立ちます。
日焼け止めクリームにはSunsense Sensitive Visible Screenおすすめです。こちらは顔が白くなるのと、ドラッグストアでの販売がなくなってきているので、購入しにくくなっています
Roche Posay Anthelios Invisible Fluid SPF 50+の日焼け止めは液体で薄く延ばせてつけている感覚がないので親子使用にお勧めです。