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2024年10月15日
子供の読書量は母親の影響が大きい?それとも父親の影響?
子どもの頃に読書量が多い人は、意識・非認知能力(自己管理や人間関係のスキルなど)と認知機能(注意力や記憶力など)が高い傾向があります。
自分の興味や関心に合わせた読書をすることで、より多くの読書体験が得られ、結果的に小中高を通じた読書量が増える傾向にあります。
読書のツール(紙媒体かデジタルか)による意識・非認知能力の違いについてですが、研究によると紙媒体で読書している人の方が意識・非認知能力が高い傾向があるという結果があります。
15歳の生徒を対象に、読解力、数学的リテラシー、科学的リテラシーを評価する国際的な学力調査のOECD生徒の学習到達度調査によると読解力では女子が男子を上回っています。
子供の読書量は親の影響を受ける?
まず、一般的に女の子のほうがより頻繁に読書し、本好きも多い傾向です。
男の子と女の子の読書量の違い
ある研究で男女別に読書量を調べてみると、女の子の方が男の子よりも三年生以外は読書量が上回る結果となりました。また、男の子は四年生から読書離れの傾向が見られます。
親の影響
一般に親が読書をする過程は子供も本好きなのは知られていますが、母親と父親の影響どちらが受けやすいのでしょうか。
母親の影響
ある研究結果では小学2年生が 1ヶ月に読む冊数は両親、特に母親の読書量とほぼ比例することが調査で分かりました。これはいつも近くにいる親が母親のケースが多いとされているからとも考えられます。
また、女の子の読書量は一般的に父親の影響より母親の影響の方が強いと言われています。
父親の影響
男の子の読書習慣に対する影響は一般的に母親より父親の方が強いとされています。
特に父親が読書を楽しんでいる姿を見せることが、男の子に読書への興味を促す重要な要素となることが多く、子供が同性の親の行動を模倣しやすい傾向があるためです。
また、親が読んでいる本に興味を持ち、自分でも読んでみるケースもあります。例えば、父親がスポーツ、歴史やサイエンスフィクションの本を読んでいる姿を見て、子どもがそれに興味を持つことがあるといったものです。
子供は同性の親の影響を受けやすい傾向があります
家庭環境の重要性
親の影響だけでなく、家庭全体の読書環境も子供の読書習慣に影響を与えます。一緒に図書館や本屋さんなど本がある場所に行ったり、読書時間の確保などがあります。
男の子も女の子も、親の影響は大きいことは研究で明らかになっています。親の背中を見て子供は成長します。まずは絵や写真などが多い本でも、漫画でも子供が興味を持つ本を一緒に探して読書習慣を育むことが大切です。